《お知らせ》

当院のプラセンタ注射(ラエンネック)在庫あり、注射可能です。

メルスモン注射も納品があり、更年期障害に対し、注射を再開しました。

メルスモン注射の(メーカーからの供給が停止していましたが)再度、供給再開されました。

メルスモン注射の供給の再開に伴い、市場で代替えで行われていたラエンネック注射の数も元に戻ると考えられ、

何れの注射も安定供給されるものと思われます。

更年期障害でメルスモン注射されていた方には、ご迷惑をおかけしましたが、注射を再開しております。

 

 

 

医学的に

プラセンタとは...

プラセンタの注射「ラエンネック」は、医療保険では慢性肝炎に使える薬で、日本で昭和30年代から製造され使用されている注射です。

慢性肝炎でフェリチン(フェリチン=肝臓での貯蔵鉄の量で、肝臓の線維化や肝炎の病態の活動性が判る採血項目)の値が高値の肝炎の症例や、糖尿病でフェリチン値高値の症例に対し、私も20年近く使っていますが、劇的に改善する症例を何人も見てきていますし、フェリチン値そのものも3~6ヶ月で劇的に改善したり、糖尿病も瀉血した以上の効果を来す症例を何人も見てきています。

このプラセンタ、皆さんもご存じのように、かなり昔から使われている薬で、

秦の始皇帝が不老長寿の薬として使っていたり、楊貴妃も美容の薬として使っていたり、日本でも紫河車として使われたりしていましたが、

実は、つい最近まで科学的に証明されていた訳で無く、あくまでも経験医学的に使われていました。

しかし、今世紀になり「ヘプシジン」という肝臓や膵臓から分泌されるホルモンが発見され、更には浜田結城先生によるm-RNAの解析から、科学的に何故、プラセンタが効くのかが解明されてきました。

プラセンタ、簡単に一言で言うなら、「鉄を介する酸化ストレスの崩壊を是正する薬」です。

今世紀になって発見された「ヘプシジン」というホルモンは、肝臓・膵臓から分泌されるホルモンで、体内の鉄を調整しています。

その作用は、肝臓からの鉄の過剰分泌を抑え、腸管からの鉄の過剰吸収を抑え、細網系からの鉄の過剰流出を抑える働きをします。

このヘプシジンの作用とプラセンタの作用が似ている事に注目された浜田結城先生は、ヘプシジンのm-RNA等を調べられたところ、胎児の絨毛側にヘプシジンのm-RNAを確認され、プラセンタはヘプシジンの作用を持つ等の報告をされ、まさに、ようやく科学的に証明された次第です。

具体的には、

例えばNASH(非アルコール性慢性脂肪肝炎)で、フェリチン(貯蔵鉄)高値の症例は、その病態の活動性が高い事が示唆されますが、プラセンタを使うと多くの症例でフェリチンは劇的に改善し肝炎の沈静化が認められますし、

生理が終わっての更年期障害、毎月あった生理がない事で、出血がない為に鉄が過剰状態になる訳ですが、鉄を介する酸化ストレスがかかる亊で、様々な不定愁訴や、インスリン抵抗性から生じる糖尿病高脂血症等の代謝性疾患を生じてきており、こういう症例にプラセンタを注射すると、多くの症例で症状改善を認めます。

当院にあっては、採血でフェリチン値が高値の、肝炎(特にNASH)・糖尿病・肥満気味な無月経・更年期障害・睡眠時無呼吸・多血症の症例に、比較的積極的に、プラセンタの注射を行っています。

その他、美容に関しては(皮膚科医でない外科医の私としては、その経過に余り興味はない事ですが)

プラセンタの作用として皮下のMMP-9(マトリックスメタプロキナーゼ9)を阻害する事により皮下のコラーゲンの分解を抑える作用もあるので、美容目的でご来院された方にも(医療保険外で)行っています。

過剰鉄によって生じている色黒の肌も、症例によっては改善されるような印象もありますが、(医療保険の適応外は)採血等によりその経過を診ていないので、、、、これに関しては何とも科学的には言及できない事、ご容赦ください

             ..........院長 友安敏博

プラセンタ注射(美容注射)placenta 

プラセンタとは

「プラセンタ」とは、胎盤のことです。胎児が育つのに必要な成分が含まれています。

胎盤から抽出した細胞分裂を促進する成長因子(グロースファクター)などの

生理活性成分を抽出した多種アミノ酸を含有しています。

 

日本で使用できる医療用プラセンタエキスは、ラエンネック®とメルスモン®がありますが、

どちらも安全なヒト由来のプラセンタを使用しています。

 

更年期障害や肝機能障害の治療薬として保険適応となっていますが、

治療として使用しているうちに、プラセンタが美肌や美容、若返り(シミ、シワ、タルミ等、

細胞の活性化・血行促進)、眼精疲労、肉体疲労などの回復に効果があることがわかり、

現在では、美容やアンチエイジングの目的でも使用されています。

 

効果

細胞1 個1個の組織呼吸や新陳代謝を高め、細胞機能を活性化します。

血流、情報伝達物質、ホルモンバランスなどの改善等の総合的な効果によって、肌をきれいにしたり、体の調子を整えたり、やる気が出てきたりと、生命活動のレベルをアップさせ、活き活きとした生活へと導くことにつながります。

男性への投与も可能で、男性の育毛や男性更年期障害に効果があります。

 

主な作用

美白、保湿、細胞の増殖再生、コラーゲンの生成、血行促進、抗酸化作用、抗炎症作用、

抗アレルギー作用、自律神経調整作用、基礎代謝向上作用、創傷回復作用、精神安定作用、

強肝・解毒作用、体質改善作用、血行促進作用、血圧調整作用、疲労回復作用など

(※効果を約束するものではありません。)

 

ラエンネックとメルスモンの違い

●医療用に使える分野が違います

ラエンネックは、肝臓の病気(肝硬変、慢性肝炎)の治療薬として、

メルスモンは、更年期障害の治療剤として

厚労省の認可をうけています。

美容目的としての効果は、ほとんど差はありません。

 

プラセンタの安全性・リスクについて

安全性について

提供者の血液検査を実施し、梅毒、結核、淋病、B型肝炎、C型肝炎、エイズ(後天性免疫不全症候群)、成人T細胞白血病、リンゴ病などの陰性を確認しています。

更に、工場への原料受け入れ時に、B型肝炎、C型肝炎、後天性免疫不全症候群(エイズ)、成人T細胞白血病、リンゴ病の5つのウイルスについては、改めて検査し、原料の安全性を確認します。

さらに、未知のウイルスの汚染対策のため、最終工程で高圧蒸気殺菌を行います。

最後に製品試験でウイルス等の病原性物質についての確認試験が行われ、安全性について最終確認をした後、出荷されています。

このように、感染症に対する安全対策を講じていますが、理論的に未知のウイルス等の危険を完全に排除することは困難です。

プラセンタ注射の発売開始以来現在までに(メルスモン:昭和31年発売開始、ラエンネック:昭和49年発売開始)、メルスモンまたはラエンネック投与による国内や海外でのB型肝炎、C型肝炎、エイズ、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病等などの感染症の報告は一切ありません。

献血ができなくなります

ヒト胎盤を原料として製造される医薬品の投与により、感染症が伝播したとの報告は

現在まで国内・海外ともにありません。しかし変異型クロイツフェルト・ヤコブ病

(vCJD)等の伝播のリスクを完全には否定できません。

このことから、輸血やラエンネックを含めヒト組織や血液を原料とした製品を1回でも使用した方は、献血ができなくなります。

※献血に協力できませんが、輸血を受けることはできます。

副作用:注射のアレルギー

極まれに、赤い発疹・発熱など、アレルギー症状を起こすことがあります。

これは、一過性の拒絶反応であるといわれていますが、ひどい場合には中止が必要になります。

 

費用

当院では、ラエンネックとメルスモンを採用しています。

 

ラエンネックは、肝臓の病気(肝硬変、慢性肝炎)の治療薬として、

メルスモンは、更年期障害の治療薬として保険適応があります。

 

上記病名以外の方、美容目的の方は、自費診療となります。

 

自由診療費用(診察料込み)

プラセンタ注射

1アンプル 1100円

2アンプル 2200円

 

*1日1回2mLを毎日又は隔日に皮下注射。